2009年10月28日水曜日

ワールドシリーズ展望2

展望ってほどではないですがね。予想としてはヤンキースが6戦か7戦で勝つでしょう。第7戦になればもう何でも起こりうるんで、6戦でヤンキースと言っておきましょう。

まず、某所にちらっと書いたものの転載から。文字制限ありなんでちょっと変な日本語だったりしますが(笑)

『プレーオフ・スペシャル一言相手チーム紹介 ☆フィラデルフィア・フィリーズ
昨年の覇者、28年振りの2度目の優勝後、連覇を狙うが歴史が長い事もありメジャーで圧倒的に最も負けてるチームでもある。NYとフィラデルフィアは距離も近いのでスポーツ界のライバルではある。よくも悪くもファンの強烈さでも知られる。総年俸128億はメジャー5位(ヤンキースは207億)、生え抜きの主力の成長でこの5年くらいでエリートチームへのし上がった。非常にタフで嫌らしく、負けていても最後まで分からないチームで今季最高の対決が期待できそう。日本でプレーした赤鬼マニュエルが監督。

先発:
第1戦 34クリフ・リー: 昨年のALサイヤング賞投手で今季中に大型トレードで移籍の左腕。精神面の改善とアグレッシブな投球で昨年急に花が咲いた。プレーオフは特に好調で150キロ弱の速球をコントロールよく投げ、カーブとチェンジも悪くない
第2戦 45ペドロ・マルティネス: 全盛期は史上最高の投手だったカリスマ右腕。力は落ちたがチェンジアップとコントロールは今も超一流。レッドソックス時代の因縁から「Who’s your Daddy?」コール(詳細は質問して)が起こり、最高級の見物になるかも

ブルペン:昨年はセーブ失敗0でほぼ完璧だったも今年は炎上したクローザーの54リッジを始め不安があったが、プレーオフに入ってからは安定。46マドソン、韓国のスター61パク、左腕47エアー、先発もある新人王候補の左腕43ハップらの好投がカギ。

野手:NL最強打線。2度の二冠王、今季打点王で元MVPの6ライアン・ハワードは怖さはメジャー屈指、三拍子揃いチームの要、二塁手26アットリー、マリナーズから移籍しこの球場での最長HR記録を持つレフト29イバニェスと3人左打ちが揃う。スイッチでリードオフで元MVP、ショート守備も超一流の11ロリンズ、守備がよく足もあり非常に嫌なスイッチの2番、中堅8ビクトリーノ、期待された才能が開花した右翼28ワースらオールスターが揃う。いいところで打つ捕手の51ルイーズもいて穴がない。』

☆上への補足とフィラデルフィアへのライバル意識
一番負けてる:19世紀から存続してるチームの中では唯一完全に負け越してますね。1万敗してる唯一のチームです。
ライバル意識は実際はほとんどないですよね。ただの地方都市とNYの人は思ってるでしょう。やはりLAとかボストンとは違いますかね。スポーツ的にはメッツ対フィリーズ、NFLのジャイアンツ対イーグルスはライバルです。ジャイアンツとイーグルスはこの日曜にフィリーで試合があります。その直後にワールドシリーズの第4戦。うーん,忙しい。

☆クリフ・リー対サバシア
両方とも元クリーブランド・インディアンスで昨年と1昨年のアメリカン・リーグのサイヤング賞投手同士の対決。2年連続で前年度サイヤング賞をトレードしたインディアンスもすごいですけどね。まあ見返りは悪くはなかったとは思いますが、ワールドシリーズの初戦で対決することになるとは思ってなかったでしょう。インディアンスファンにとってはたまったもんでないですね。
第4戦も中3日で2投手とも来る可能性があります。あれば第7戦もそうなるでしょう。

能力はサバシアが一枚上もリーも絶好調。フィリーズはトロントからロイ・ハラデイをトレードで獲得しようともともとは考えていたんですが、こちらで大正解だったと言えるでしょう。契約もまだ1年残ってるし。

サバシアは昨年ミルウォーキー・ブリューワーズの一員としてプレーオフでのフィリーズ戦3 回と2/3で5失点KOでした。これは4登板連続中3日で投げた時で滅茶苦茶だったので参考にならないでしょうねえ。これまで鬼門だったプレーオフもこれまでリー以上の調子を保ってますし、最高の投手マッチアップでその通りの試合になる事を期待したいですね。

リーは元々期待はされてましたがここまで化けるとはね。2番手級の可能性はありましたが、エースと言っていい存在になってしまいました。それも怪我や不調や態度の悪さのあった2007年の後に化けるとはびっくりでしたね。子供さんが大きな病気を抱えてたっていう精神的な疲れもあったんでしょうけどね。

☆ローテ
サバシアはまず間違いなく中3日で第4戦にくるでしょうが、ヤンキースの第5戦の先発はまだ未定。ジラルディもまだ最初の3戦だけど、それ以降は決める事はしない、とだけ。チャド・ゴーダンが先発出来る用意はしてるようで、1勝3敗でもない限りはゴーダンなんでしょうね。それにA.J.バーネットをナショナルリーグの方で先発はさせたくないでしょうし。モリーナを捕手で先発させると松井だけでなくポサダもスタメンから外れる事になるしね。まあ、第5戦をAJで行かなきゃいけない切羽詰まった状況ならポサダがマスクを被るでしょうけどね。

フィリーズの方は今のペドロは中3日は絶対に無理なんでどうなっても誰かが第5戦に行くんでしょうね。リーは中3日で第4戦の可能性は十分ある気がしますが、ブラントン/ハップも悪くはないですし無理はしないでしょうかね。

☆5月のフィリーズ戦、リッジ
関係ないでしょうねえ。結果は1勝2敗でした。土日と2日連続でフィリーズのブラッド・リッジがセーブ失敗。土曜日の方はA-Rodが9回裏同点2ラン。そしてそのままサヨナラ。何処かで聞いた話ですな(笑)
1、2点差でのリッジの登板は見物。プレーオフではここまで問題ないですが、どうでしょうね?

その時の様子はこのへんで。

http://sportsworldny.blogspot.com/2009/05/blog-post_23.html


http://sportsworldny.blogspot.com/2009/05/blog-post_29.html

☆さらにチケット
どうしてもWSを見たいフィリーズファンの女性が2枚のチケットと交換に売春まがいをしようとして逮捕されたらしいですね(笑)個人取引サイトを警察が見てたらしくおとり捜査で対面したらなんでもOK的なことを言われた、と。。。
フィリーでの試合の方が最低価格は高いですかね。現在500ドル弱からですかね。 
一応僕の友人の友人がフィリーズの関係者らしいんでチケットが手に入らないか友人が聞いてます。上手い事行けば観に行くかもですけど、多分ないでしょう。

☆A-Rodとライアン・ハワード、ホームランの撃ち合い?
今、もっともクラッチ(チャンスに強い)な2人ですね。2人ともプレーオフで8試合連続打点を達成。ルー・ゲーリッグの80年くらい前の記録に並びましたね。

アレックスは自身初、当然ヤンキースに来てからも初めてのワールドシリーズになります。今の彼ならプレッシャーはないでしょうけど、やはり注目ですよね。勝負されないって話もありますが。一つのプレーオフで3本もチームの危機を救う同点HRを打つってのはあり得ない話です。もう1本くらいWSでもあるか?

ハワードは今年ヤケにスリムになったな,と思っていたら特別なダイエットとトレーニングを真剣にオフからシーズン中もやったそうで。15キロ以上落としても同じパワーで、疲れもたまらないそうで。彼の一塁の守備もヤケに上手くなったと思っていたらそういう理由があったようで。怖いバッターです。

この2人と言えばHRですが、チームとしても打ち合いになってもおかしくない打線の対決。
ヤンスタではプレーオフではHRが(あまり)出ない試合が増えてますが今年ヤンスタでは237本のHRでメジャー1、フィリーズのシティズンズ・バンク・フィールドでは207本とメジャー2位。チームHR数もヤンキースが244本、フィリーズが224本で1、2位です。
変な投球すれば出まくる事もあり得ますね。

ちなみに、
ヤンキースは18HR以上が8人、20HR以上が7人、25HR以上が5人、30HR以上が2人
フィリーズは18HR以上が5人、20HR以上が5人、25HR以上が4人、30HR以上が4人

あと、ヤンスタでの今年最長HRはフィリーズのラウール・イバニェスが持ってます。圧倒的に飛ばしました。センターのガラス張りのバックスクリーンすぐ横に今は亡き(と言ったら失礼)王建民から477フィート(145メートル強)。

ちなみに今年メジャーで一番飛んだHRは(ビデオ付き)
一位:ウラディミール・バレンティン(151メートル弱)
https://secure.mlb.com/media/video.jsp?mid=200910026965479&c_id=cin

二位:マーク・レイノルズ(147メートル弱)
https://secure.mlb.com/media/video.jsp?mid=200907295799033&c_id=ari

三位が上記のイバニェス
https://secure.mlb.com/media/video.jsp?mid=200905224680345&c_id=phi


どれも飛びまくりですね。イバニェスは前半メチャクチャ打ちましたがそのハイライトみたいなもんですね。
なんか話が飛びました。

☆ジーター
ちなみにこのハワードと同様のトレーニング/ダイエットはハワードと代理人が同じ(ケーシー・クロース)のデレク・ジーターもオフから始めたとのことです。Yahoo Sportsで現在書いてる僕の好きなライター、ジェフ・パッサンが今日書いてます
2人とも確かに前よりも若く見えるし、スリムです。動きも見てて分かるくらいに見違えましたね。ジーターも契約が終わる2010年の後,ショートとしてやって行けるのか?どういう契約をオファーする?コンバートは?なんてオフには言われ始めましたが、やはり自分でも能力が落ちた事がわかったんでしょう。あくまで一流でやり続けようという意思は素晴らしいですね。
フィリーでの初戦の第1打席は先頭打者HRをここでも期待ですね。出鼻をくじくの得意ですから。

☆ロード・ウォーリアーズ
ロードの試合で強いってことね。Road Warriors。フィリーズの48勝33敗は1位タイ、ヤンクスの46勝はその次です。ホームの成績はヤンクスが全然上です。やはりホーム4試合は有利ですよね。オールスターでALが勝ったからですが。ちなみに今年のオールスターはヤンクス3人、フィリーズ5人でしたね。

☆打線のカギ
やはりTEXと松井でしょうね。A-Rodの前のタシェーラ、後ろの松井ともに勝負はされますからね。
それはフィリーズも同様でハワードの前のアットリー。そして後ろのワースやイバニェスがポイントでしょう。

☆ゴジラ
興奮してるのか、超一杯書いちゃいましたが最後に松井秀喜。
今日の午後にジラルディが可能性として守備につくこともあるかもと言った事を書きましたが、やはり守備ができないってのは大きいです。
来年ヤンキースにいない可能性が非常に高いのもそのせいですからね。みんな打つ方が問題ないのは分かってます。NYで証明されてるのも分かってます。チャンスに信頼出来て、状況、野球自体良く分かってるのも分かってます。
守備がある程度コンスタントにできるかどうか?は誰にもわかりません。
今年ヒザに優しくDHのみで、来年までさらに休養したって本人もどれくらいできるかはわかってないはず。
今年、主力打者としてDHを固定したのはAL14チームで2チームだけです。ヤンキースとレッドソックス(デービッド・オルティース)。あとはエンジェルスのブラディミール・ゲレーロもそれに近かったですが、他のチームは主なDHもある程度守備についてますね。
ヤンキースもDHは空けたい。ジーター、ポサダ、A-Rodらベテランに半休みを定期的に与えたいのは事実です。週に3回でも確実に守れる証明があればねえ。

ワールドシリーズで打ちまくっても、仮に守備に着く機会があって好守を何個かしてしまってもヤンキースに残るチャンスが上がるとは思えませんが、力を出し切って欲しいですね。
来た初年度とヤンキース最後にWSに出るってのもいい話だと思いますしね。最後に勝てば悔いもないかもしれません。

これだけの選手はそう出て来ません。日本人としては30年に一人の選手でしょうか。(イチローとほぼ同時に現れたのは我々に取っては幸せな事です。)
HRが少ないから物足りないと思ってる人も日本にはいるみたいですが、NYでヤンキースでこれだけ長く活躍し、ファンにも評論家にも認められてるというのはあり得ない話です。
ここでも何度も書いてますがNYに来てプレーするというのは想像を絶する様で、FAとして来る前にいくら他の選手から聞いても実際にプレーするまでは分からないとのこと。松井の場合は高校時代からあれでしたし、巨人の4番であれだけやったんでそういうのは関係ないくらい精神力があるんでしょう。こういう大舞台では自分の中でいかにゲームをスローダウンできるかがカギだとこちらでは言われます。それが出来るんでしょうね。
ここでもそれを発揮して欲しいもんです。

松井の来季以降の契約はやはりこのオフの目玉です。それはWS後に出来る限り追おうと思ってますんで。

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