2008年9月30日火曜日

メッツとシェイはホントにグッバイでした

メッツは今年も最終日までもつれて今年も消えて行きました。去年の世紀の大沈没よりはマシもあと1本、あと1勝が遠く、シェイスタジアム最終戦と最後のセレモニーはお通夜となりました。

シェイスタジアムは僕が始めて足を踏み入れた球場。98年の4月15日のカブス戦でしたね。
昨日はその時に見た席とほとんど同じ席(三階のホームプレートの真裏)で試合を見たのもあって珍しく1試合そしてその後のセレモニーもそこから移動せず。あまりにも精神的に、そして体に悪い試合で、また終わったあとは疲れきってて移動しなかったのもありますがね(笑)

子供の頃好きだったダリル・ストロベリーがプレーした場所でもあります。
思い入れはあることはあるけれど、球場としてはとにかく寒いし、不便で、キレイでもなく中途半端な球場。(60年代の球場も数少なくなって逆に珍しくなりますけどね)
席からの眺めはいいし、階層によって違う席の色もキレイだし、家族連れも多く、アメリカっぽい、メジャーリーグぽい球場ではありますね。
でも、必要以上に大きくて今年の様に5万人来ても空席が多くあるわけで、一階席全部と二階の内野以外は価値のない球場。

ヤンキースタジアムとは比べ物に全くならないけれど色んな事が起きた場所でもあります。
でも、来年からのシティ・フィールドの方がやはり楽しみ。
シェイ自体がなくなる事にはそこまで感傷的にはなってはなかったですね。

2年連続で(メッツを消すことに執念を燃やした)フロリダ・マーリンズに2−4といつものパターンで負けた後のセレモニーで客がのこらないんでないかと思いましたがそれなりにいましたね。

セレモニーでは過去の選手達が勢揃いしました。チームが出来てから46年の歴史で比較的短いので逆に引退したどの選手にも愛着があるというか、みんな名前と活躍を覚えているので親しみがあったのは事実。
ヤンキースだと、真の名選手はともかく、他の昔の選手だと誰?と言う人もでてきてしまうし、シェイスタジアムの球場のオーラのなさも含めてもっとカジュアルで親近感があってよかったかも。

ウィリー・メイズ(史上最高の選手の一人でNYジャイアンツのスターでしたが、サンフランシスコに移転後、最後にメッツ(NY)に戻って来たので)やヨギ・ベラ(73年のリーグ優勝のときの監督でヤンスタと両方来たのは彼だけです)らも来て拍手はリスペクトと言う意味で拍手は大きかったですね。
やはりメッツと言えばトム・シーバーにダリル・ストロベリーにマイク・ピアッツァ。そして久しぶりのドワイト・グッデン。個人的には好きだったエドガー・アルフォンゾも嬉しかったですね。
最後は全選手がホームをタッチして、その後シーバーからピアッツァへ最後の一球。証明が落ちながらビートルズ(これもシェイで有名)の「In My Life」が流れる中、その2人がホームからセンターへ歩きながら,手を振りながら、センターの外野の開いていた壁を閉めて、まさにクローズしましたね。

そして、三階の一番上から花火と紙吹雪が。。。もうシェイ解体が始まったか?と思いましたがね(笑)
ヤンスタと一緒でダイナマイトは使わないとのことですが、来季の開幕4/13までにはなくなるようです。
最終日までのドラマで負ける所もメッツ、シェイらしかったのかもしれません。。。



カルロス・ベルトランの2ランHRで同点に追いついたところまではよかったですね。
その後にエンディ・チャベスの失点を防いだキャッチがあって、こりゃ負けんだろう、と言う所でHRを打たれるという2006年のNLCS第7戦の感じ。そしてこの週の苦しみは2007年のようでした。。。


超満員で1年振りにプレーオフの雰囲気でしたが。。シティ・フィールドでは運が変わればいいですけどねえ。
ホームをタッチして退場して行く過去の名選手たち。

シェイ・エクスペリエンスですが。。。拷問でしたけどねえ(笑)
このサインはちなみに1500ドルくらいで買えるはずです。。。 もっと読む

2008年9月28日日曜日

シェイ・グッバイの前にヨーハンがいた!

ヤンキースタジアムの最終戦の事は又書きます。
シーズンの疲れと最終戦の疲れで死にそうになりながら(さすがに寝られたので復活はしつつありますが)今週のメッツのプチ沈没を見てますが、今日のヨハン・サンタナは圧巻なんてもんではなかったですね。このためにトレードをしたと言ってもいいでしょう。後半戦は彼が投げる度にこの為にトレードをした、真のエースだと言われ続けて来ましたが、今日のには参りましたね。

メッツは負けたら後が無い状況の今日、どうしようもない試合(仮に勝った時でも)を続けてる中で中三日での登板、前回はキャリア最多の125球を投げた後。
なんとか勝てる試合を作ってくれればと思ってましたが、気合いはいりまくりのメッツ史上最高の投球パフォーマンスとも言える3安打9奪三振の完封。117球。

明日で最後(最低レギュラーシーズンはね。)になるシェイスタジアムですがまだ歴史に残る試合/パフォーマンスが残っていたとは!

今日の「ヨーハン、ヨーハン」コールの中の彼は鬼気迫ってましたね。これでもう誰も彼への唯一の批判であった、どれだけ完投する気があるか?大事な所でボールを取って投げる気があるか?なんて事は言えませんね。
サイヤング賞はメッツのブルペンのせいで難しいかもしれませんがそれに値するシーズンでした。

昨日の最悪の負けでもうやる気をなくしてるのが多くのメッツファンの心情でしたが今日のには心が動かされない方がおかしい。

いや、思い出したくもない事ですが、去年も最後の土曜日にジョン・メインの熱投で同じ事を書いてます。去年ほどはメッツは死んでません。試合ごとのムラが多いのは一緒ですが昨年はあまりにも全てがダメだったのでね。

フィリーズはジミー・ロリンズの守備(今年は攻撃面では昨年のように有言実行ではなかったですが)にて地区優勝を今日決めてしまいました(気が早すぎですがメッツ対フィリーズのンLCSになれば最高。)が、ブリューワーズはカブスに負けてくれ、福留もHRで手助け、メッツとはワイルドカードで同率に。

明日はメッツもミルウォーキーも中3日の投手が先発。メッツのオリバー・ペレスはやってみないと分からないですが舞台が大きいと集中出来るので期待はできそう。
ブリューワーズはシーズン中の大トレードで活躍のレンタル投手C.C. サバシア。鬼の様な活躍をしてるのでしたくなるのは分かりますがこれで3回連続で中3日の登板。このオフ彼をFAでとるチームにとってはたまったもんでない酷使。仮に彼が打たれても、相手のカブスは調整だし、先発は使えないアンヘル・グーズマン。

どうも両チームとも勝って1試合のプレーオフがシェイスタジアムでありそうな気がしてきました。

明日は当然シェイ・グッバイのために試合後に式典が。トム・シーバーからダリル・ストロベリー(もしかするとドク・グッデンも)、マイク・ピアッツァまで勢揃いします。
その前や最中にブリューワーズの負けが決まれば最高なんでしょうが、まずは勝つしかないですね。
こういうドラマというか胃の痛い事が起きて終わるのもメッツらしいシェイらしいかな。


これまで一度も取った事のなかったシェイスタジアムの外観。


シェイ・グッバイです。

今日はチャリティーのイベントに参加してまして、試合前にグランドに降ろしてもらいました。
前にも入った事はあったけれど国歌斉唱のときに入れるってのは特別でした。また他の写真はアップしますね。

そしてシェイスタジアム唯一の外野席であるピクニックエリア(近年一般発売なし)から。
写真は9回のマウンドに上がるサンタナ。大歓声でした。
最後のアウトは目の前へ飛球でしたね。 もっと読む

2008年9月21日日曜日

ヤンキースタジアムの閉幕

ついにこの日が来ました。

ヤンキースタジアム最後の日。


あと1試合。プレーオフがないのは寂しいですが(もちろん全勝全敗で可能性は残ってます)完全な終焉がはっきりとあるというのは全く悪くはないと思います。
この数日間はヤンキースがワールドシリーズの第7戦まで進まない限り、これが最高の終わりかもしれないとも思い始めてます。


とにかく今年は忙しかった。
朝6時から起きてヤンキースタジアムへ、スタジアムツアーを何本かして、オフィスで色々して夜は試合(メッツも含めてね)。というのが続くとキツいもんです。
ラップトップを買ったので仕事は楽にはなりましたが、それでもブログを、毎日はおろか、毎週でも更新する気力はなかったですね。

メールくれた方やメッセージを残してくれた方にろくな返事もできず申し訳なかったと思っています。

実は、すでに僕の中ではこの金曜日に一度クライマックスを迎えてます。ヤンキースタジアムツアーが終了した日でした。1987年に始まり、僕自身2001年からずっとやっているもので、おそらく1000回以上はツアーをしてます。この3年は異常に人気が出て今年は試合よりもプレミアムになるわ、300ドル以上払う人はいるわ、偽物チケットもでるわ、朝5時から当日券を求めて並ぶ人もいるわ、すごかったですね。

金曜の最後のツアーは午後1時から。ESPNのカメラと一緒にこのツアーの責任者であり、ヤンキースタジアムの御大の一人と言っていいトニー・モランティさんが直々にツアーを。僕のツアーは午前中で終わっていましたが(自分の最後のものは始めは緊張しちゃいましたw)最後のツアー、一緒に回って来ました。

ヤンキースが抱える歴史家であるトニーがこんな特別な日に話を始めれれば終わる訳はなく普段よりも20分程長いツアーに。最後はちょっと感極まってましたね。他のツアーガイドもメインの2人は特に感慨深そうに名残惜しそうに。。

色んなスポーツイベントに行くツアーなどを企画して日本人を主にアメリカ人も含め色んな人の手助けをしていますが、ヤンキースタジアム、そしてそのツアーは特別です。
数えきれないだけスタジアムでのツアーには来てますが、入る度に感じるモノがあります。始めて来る人が毎回いるわけで彼らが楽しんでいる姿からパワーをもらえる場所です。どの仕事も誇りを持ってやっているつもりですが、このツアーだけはより気持ちが入るモノなのは事実。英語のツアーよりもより面白く内容の濃いモノにしようと努力をして来たので。。。

実際は、今年の以上な需要なため2、3週間後からしばらくの間もう少しだけツアーをやる方向で間違いない状況になってますが、みんな口をそろえて金曜日のツアーはやはり「Special」だと言ってました。そして新球場でのツアーもあるし、試合もあるけれど、「It’ll never be tha same.」と。


今、ヤンキースタジアムにいます。

昼の12時過ぎでも人が一杯。今日の試合は夜の8時からですがこの歴史的な試合のチケットを持ってる人は午後1時から入場が出来て4時まではグランドの周りの土の部分に降ろさせてくれるというヤンキースでは考えられない大サービスがあるが大きな理由の一つ。(1時前に人だかりが出来て、1時の前には群衆からカウントダウンが始まり、ホントに1時ちょうどに入場がはじまりました。今は入場制限されるほど人が来てます。泣きながらグランドを歩いている人もいます)

僕もこんな日はもう訪れないので雰囲気だけでも味わっておこうと来ています。
球場に入るのはまだずっと後ですが少し徘徊でもしようかなと。。。


最後の試合。

結果はやはりヤンキースが勝つべきでしょうが、プレーオフに関してもうファンも選手も固くなる必要も無いし、この2試合もそうでしたが本当にヤンキースタジアムでの最後の試合を単純に楽しもうという雰囲気になるのは間違いないです。
プレーオフに出ない、争ってないヤンキースを見るのはすごく変ですが、今年はの主役は球場です。オールスターゲームでもそうでしたが、ヤンキースタジアムを讃える年です。
伝統あるスポーツの本来あるべき姿の試合の雰囲気を史上最高の球場であるヤンキースタジアムで味わえる様な気がしますね。

もちろん最後のホームランは誰か?最後の打者は誰か?最後の勝ち投手は誰か?色んなスタッツも気にもなります。(決まってるのは調整をして合わせた先発のペティットは最後の投手は当然マリアーノ・リベラ。同点でなければね。。)
何が起ころうと楽しみたいと思ってます。

「ヤンキースタジアムにはゴーストがいる」、と言われますがルー・ゲーリッグからベーブ・ルース、ディマジオ、マントル、マンソンらもきっと現れる事でしょう。彼らはどう感じるんでしょうか。涙を流さない訳はないでしょう。

正確な数字はもう分かりませんが僕自身、550から600試合ほどこの球場で試合を見てます。もう見る事が出来ない、生きている状態の球場に来る事ができないというのはなんとも変な感じ。長いシーズンの中で消えてましたが開幕戦の頃感じた所謂Mixed Feelings、何とも言えない複雑な感情が僕の中でもこの3日は戻って来ました。。

トニーがスタジアムツアーの最後に参加者の大拍手の前に言ってました。

「このスタジアムでの色々な思い出。”楽しい”思い出たち。チームが新球場に移って、この球場がなくなってもそれらは決して取り上げられることはない。」とね。




トニー・モランティさんと。光り輝く99年の優勝リング。


メインガイド陣のリッチーともう一人のトニー。(本当はポールもいたら最高だったけど、週末以外が渋滞が嫌で来ません。)



あと1試合。


この人が締めて終わるのは完璧な終焉です。昨日の試合からの写真。3連投になります。


今日の球場の周り。

そして今日の時点でここまで出来てる新球場。。。。
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