2009年11月11日水曜日

松井秀喜の行方3:どのチームがDHを探している?+ 某日刊スポーツ

昨年の6月9日、松井秀喜が最後にヤンキースタジアムで守備についた時。読売新聞の広告もレフトに松井が守らなくて松井カメラが三塁上にないと意味が無いのでライトに移動しちゃいましたけどねえ。
この日はなんとなく、松井が守備についているのを見る機会も減るだろうし、取っておこうかな,という感じで数枚取ったものの一つ。

さて、どのチームが探しているか?順序は使える準備がある金銭面と必要性をミックスして勝手に順位をつけたものです。この前に他にどんなFAがいるかは書いてあるので参考にしてください。

★レフトを探してるところ
メッツN、ヤンキース、レッドソックス、カージナルスN、ジャイアンツN、ブレーブスN、インディアンス、マリナース

★一塁を探してるところ
マリナース、ブレーブスN、メッツN

★フルタイムのDHを探してるところ
無し

★比較的若いチームなので、もしくはDHが空いていて打者を探したいなどの理由でDHをフルタイムに近い形で空けられなくはないかもなところ(必ずしも金を使える訳ではない)
エンジェルス、ロイヤルス、ホワイトソックス、オリオールズ、アスレティックス、タイガース、ヤンキース、レンジャース、ブルージェイズ、レイズ

★DHだけでなくレフト(もしくはライト)の守備が少しでもできるとチームが判断なら契約の可能性が上がるはずのところ
ヤンキース、タイガース、ホワイトソックス、レンジャース

・まとめ
いまさらですが、多くの選択肢を得て、それイコール一番いい条件が出てくるには松井が守備ができるかどうか、(というよりもチームがそう判断するかどうかですけど)がすごく大事になってきますね。
ただ、はっきり言うとそう思ってるチームはないですね。
ちょっとだけなら可能と判断してくれるところがいくつあるか?ですね。

DHをそこまで真剣に探すチームはほとんど無いですね。でも、DHを空けることができて打者を探すチームは上に挙げたようにあります。ただ、その中で松井の価値に見合うだけの年俸を払うチームはとなるとどうでしょう?



★各チームについてもう少し(一応右の数字はそこと契約する確立、シーズンが終わる前から書き始めてましたがその時と比べて上がったかどうか?)

・ヤンキース (30% ↑)
一番始めのエントリーでも書きましたが、松井がヤンキースに戻る可能性は十分ありますよ。
ここでは、簡単に。
レフトとDHは現時点で空いてます。レフトのジョニー・デーモンもFA、ヤンキースはデーモンと契約が優先と言われてますが、デーモンからの条件は甘くないです。DHは固定したくはないけれど、松井がいなくなる穴はかなり大きいのでできるだけ安い条件で残留をしてくれるなら、ぜひ戻ってきてほしいという感じ。
FAにはレフト、DHタイプはいっぱいいますが、そこまで金を使う予定はなさそう。値段が落ちて来るとマット・ホリデイに手を出さないとは言い切れませんが。
それは投手のジョン・ラッキーも同様ですがホリデイよりは興味は持ってるようですね。
ヤンクスは松井の希望なのは言うまでもないし、優勝、MVPでなおもっといたいと思っているでしょうけど、守備の機会は難しそう。

・エンジェルス (17% ↑)
主力4人がFAです。すでにライトのボビー・アブレユとは2年で19ミリオンにて契約(これが外野手の相場になってきます)。他の3人は三塁/何でも屋のショーン・フィギンス、エースと言っていいジョン・ラッキー、元MVPで4番DHのブラディミール・ゲレーロ。他にもセットアッパーのダレン・オリバーもFA。
3人を全部、というのは無いと思いますが、ラッキーやフィギンスにはオファーが行くでしょうね。ゲレーロも力は落ちて外野もあまり出来ない状態なので放出のはずもオーナーは気に入ってるし1年契約とかならあるかもですね。
ゲレーロが戻って来ないとDHは一応空きます。間違った5年契約で2011年まで契約が年単位10ミリオンであるセンターのゲリー・マシューズJr.はトレード希望ですが、取るチームはないでしょうから、彼がベンチ/DHというのは最悪あるかもですね。
なんにせよ、外野は空いてません。他のFAとの契約が優先ですがDHが空いて、マシューズをまた飼い殺しにするのなら(もしくはトレードできるなら)、資金がないわけではないし、ビジネスになるLAですし、勝てるし、あり得るチームだと思いますね。
もちろん気候や球場もプラスです。契約を延長したばかりのリージンスGMも松井には興味があると言ったらしいですがね。

・ホワイトソックス (13% →)
右ばかりの打線(クエンティン、コネルコ、ベッカム、コネルコ、リオス、ラミレス)なのもあり、左のティーエンをすでにトレードで取りましたが、DHは空きますね。外野もレフト、ライトで機会がないことはなさそうです。昨日、ケン・ウィリアムスGMは松井はきっと年俸が打ちが払うには高すぎになるだろうって言ってましたが、払えなくはないですね。
ビジネス上もシカゴだし悪くないでしょう。中部地区はレベルは高くないのでプレーオフの可能性は十分。
ただ、優先はリードオフヒッター。ショーン・フィギンスに対しても高すぎると言ってましたけど。

・オリオールズ (10% →)
僕と今シーズン中にNYで会って松井の事を質問した人にはボルチモアが穴だと答えてました。
今もそれは変わってないでしょうね。打者と契約するのは間違いないです。左右は関係無しですね。三塁、DH、一塁に空きを作れます。ルーク・スコットという左のDH/1B/LFがいますが来季は調停にて4億円弱の年俸の予定、トレードや契約を更新しないこともあるかもしれませんし、彼を一塁にしてDHを補強というのもあります。
松井の年俸も払えますし、ワシントンDCの近く、上原はすでにいますし、ビジネスとしてもいいですしね。若い投手が充実、マイナーも含め打者も育ちつつありますが、すぐには勝てることはありません。充実してるので外野のチャンスは無いに等しいですね。
球場はプラス、AL東地区というのも魅力ではあると思いますね。

・アスレティックス (9% →)
DHのジャック・クーストはFAでは無いですが5年目の選手になり、年俸調停権があります。彼に4億近く払うのなら、契約を更新しない可能性も。一塁や外野もプロスペクトはいますが空けられなくはないですね。
怪我でずっと終わっているエリック・チャベスの年俸のみが重荷になってますが、他へはお金が全然かかってないので1年契約ならば全然払えますし、場所柄(サンフランシスコ)ビジネスとしてもプラス。打者も必要です。勝つチャンスはちょっと無いですけど。

・タイガース (5% ↓)
DHは一応空いてますが、レフトのカルロス・ギエーンやライトのマグリオ・オルドニェスそして一塁のミゲル・カブレラとDHの方がいい選手が結構そろってます。この辺をDHで休ませないとね。
先発2番手で5年目になり、調停にて年俸が高くなって来るエドウィン・ジャクソン、そしてチームの顔に近いセンターのカーティス・グランダ-ソンをトレードに出すかもなんて言われてるくらいで、GMも言ってたように不況が一番大きく影響してるデトロイトがそんなに金も使えることはないでしょうが。。。
上記の左右翼の選手と守備も含めて持ち回りならあるかもですね。
ここと契約というならオフも終わりになってからでしょうね。収益にはプラスになるし、考えないことはないでしょう。

・レンジャース (4% ↓)
CF/LFのマーロン・バードはFAで出るのが濃厚。CFジョシュ・ハミルトンをRF/LFへ完全移行予定。DH/OFのアンドリュー・ジョーンズはFA。右の打者を探してる様だし、ハミルトンもDHでかなり休ませながらの方いいはず。なのでセンターなら空きはありますが、守備のチャンスはほとんどないでしょう。
また、オーナーの交代があるようで、どれだけオフに金を使えるかは微妙。地元でこのオフの投手FAでは筆頭のジョン・ラッキー獲得も多分ないはず。

・ロイヤルス (3% →)
DH/1Bのビリー・バトラー(来季は.300-30HRの可能性)を一塁へと動かせばDHは完全に空けられますね。若手ばかりでセンターのココ・クリスプもFAとなり、レフトも空けられます。プロスペクトはいますが誰か残りものからある程度の契約はすると思いますが、基本は再建でドラフトやスカウティングにお金をかけるはず。(それが今のお金のないチームの流れです。中途半端なFA契約はしない方向、だから余計にFA選手がいい契約をできないんですね)
メジャー屈指の投手であるザック・グリンキや一流クローザーのジョアキム・ソリアなんかもいますがとても勝つチャンスはまだないですね。

・マリナーズ (1% ↓)
グリフィーJr.が引退かどうか?でしたが、今日もう一年カムバックが決まり、もともと松井獲得はないと思ってましたがほぼ消えましたね。(グリフィが決まるまでは一応5%にしてありました。)
一応状況だけ。
同様にDHのマイク・スウィーニーもクラブハウスでのいい影響があったと言われてますが戻っ て来るんでしょうか?一塁でキャリアイヤーだったラッセル・ブラニャンもFAです。あとはもちろんイチローとの兼ね合い。実際お互いをどう思ってるかは。。。。
レフトも空きがあると言えばありますし、資金はありますね。ここも勝つチャンスはあんまりないですね。

UPDATE: 一応、マリナースのGMはグリフィーの出場機会はさらに減りそうな雰囲気の発言をしてます。さらに打者の補強は考えてるみたいですね。とりあえずはブラーニャンでしょうけど。。うーん,やめた方がいい気がしますけどね。

・ブルージェイズ (1% →)
今年、ALで主にDHをした選手の中で松井よりも明らかに成績が上だったのはトロントのアダム・リンドだけですね。個人的には好きな選手で前から期待はしてましたが、ちょっとびっくりでした。彼をレフトに動かせばDHは空きます。松井と2人で両ポジションをまわすことはできますが、ヒザには最悪な人工芝のロジャース・センターがホームだと。。。
ビジネス的に松井は必要ですが、勝つチャンスはないでしょうね。エースのロイ・ハラデイはこのオフこそトレードの可能性が高そうですしね。

・レイズ(1% →)
DHは去年何を血迷ったかパット・バールと2年契約をしたので埋まってます。レフトもカール・クロフォードがいるように空いてませんね。岩村をパイレーツにトレードしたようにちょっと高くなると出していかないといけない状況も変わりません。バールはメッツがもしかして興味があるかも?なんて言われてるのでトレードができるならばDHは空きますが、松井に払うお金はないでしょうね。アメリカンリーグ東地区に残れるのは多分ちょっと魅力ではあると思います。上位争いも可能です。トロントと同様に人工芝のホームなんで嫌うとは思います。

・ナショナルリーグのチーム(1% →)
限りなく0に近いと思いますね。さすがに守備が出来る証明なくして契約するNLのチームはないですね(笑)

・レッドソックス (1% ↑)
取ったら驚きですね。NLのチームとほぼ同様の状況です。DHが全くと言って空いてないか全く存在すらしないチームは今の松井とは契約できないですね。怖くて。年俸がなきゃいいですが(笑)
松井の膝は守備が出来る出来ないももちろんですが、守備をコンスタントにし始めたらまた手術等が必要なくらい悪くなるんでないかという不安が大きいんですよね。
DHが空いてないといってもパピが今年の様なままだったら松井の方が当然完全に上ですけどねえ。
レフトも常識的にジェイソン・ベイが戻って来るはずです。

UPDATE: 某日刊スポーツがレッドソックスがレフトのレギュラーを用意して複数年をする準備あると書いてます。ホントこの人たちはいつまで日本の人らをバカにし続ければいいんでしょうかね。プレスボックスに入ったり、取材の許可が出る方がおかしいくらいヒドい記事が多すぎですね。そんな事はこのブログとか他のしっかりした事を書いてるとこを読んでいればその辺は分かってると思いますけどね。
たしかにグリーンモンスターの前のレフトの守備は範囲は少ないし、松井は上手いですがねえ。

・ちなみに、全部足しても96%にしかなりません(笑)まだ現時点では残りはよくわからん、ということでしょうか。ヤンキースに戻って来る可能性は徐々に消去法やいろいろな状況の変化で上がってますけどね。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

一読しました。

確かに一応はNYY残留の可能性は一番高く、移籍するならLAAというのは私の推定と一致しています。
松井の膝については、チームではNYYが一番知っているはずだから、契約書では「DHとしてみるけど、膝が良かったら守備も考えていいよ」という形に落ち着くんでしょう。
NYYサイドも守備出来るなら、メリットあるのではないかと思っているはず。
というのも、今年は少なくともドラフトピックはもらえない(先日TypeBからランクダウンした)ので、来年好成績を収め守備も一応可能なら評価も高くなるし、ひょっとしたらドラフトピックも取れるかもしれない、という意識もあるでしょう。

NLについては流石に無いでしょう(汗)
特にNYMはチームの状況が最悪(何故ミナヤがクビにならないのか不思議)で、日本人選手にとって「あの世に一番近い球団」ですから。。。

Brooklynite(ブルックリナイト) さんのコメント...

守備というのが契約書に明確に入るとしたらそれは面白いですよね。

来年も成績がよければ確実にタイプBにはたしかになりますね。でもドラフト権を取るためには調停権をオファーしなきゃいけないから、松井が本当にその後も残りたいと受諾しちゃう可能性がありますからね。そうすると。。

NLに行ったら驚きなんてもんじゃないかもですね。。NYMは別に最悪ではないですよ。ただ、怪我の可能性のある選手には手を出しにくいとは思います。ミナヤGMは首にならないのは単に契約が残り過ぎてて切ったらもったいないからです。いい仕事もしてましたが、完全に失敗が上回っちゃいましたからね。
日本人選手にとってはずっといい事はたしかにないですよね。。