2010年3月28日日曜日

メッツの今年とオープン戦のここまで

★ヘンリー・メヒーア (Jenrry Mejia)
今一番の議論はこれでしょうね。メッツのトッププロスペクトの20歳のメヒーアを開幕からブルペンでの武器として使うか?現時点でおそらく通用する能力を持っていますが長期的にはやはり先発で育てたいというのが今までの方針。
94−96マイルで手元でクイっとまがるカッター、まさに昔のマリアーノ・リベラのような球なんですが、たしかにそう簡単には打てない。特に短いイニングならば。もちろんリベラの様なコントロール/コマンドはないんですけど。

ドミニカ共和国出身なんですがちょっと他の選手とは違う。かなりの極貧で育ってるのは変わりはないですが、15歳まで野球をしてなかったんですね。通常小さい頃から道ばたでグランドで夢中になってるもんですが、彼は興味がなかったらしく、朝と夜に靴磨きをしてお金をかせいで間に学校に行ってたらしいです。それ以外の時間は家でテレビを見てるだけなのを見かねた母親が野球でもやって外行けと言われたので渋々グランドに行く様になったそう(それも弟がプレーしてるのをスタンドからみるだけ)。

で、その頃に国民的スターであるペドロ・マルティネスがメッツと4年の契約をした事が話題になり、いままでなんでみんな夢中なのか分からずに気にもしてなかった野球をやれば金持ちになれる可能性があることにやっと気づいたそう。それでマジメにやり始めて140キロ近くを投げれるようになり、数球団からオファーが来る様になり、メッツとのテストの時に提示されたのが一番よかったので即決入団となったそう。

今ではもちろん野球も好きでベストになりたいと思っていますがビジネス的に捉えてるのは変わらず。よくも悪くも大人なわけ。ちなみに体型はちょいとずんぐりですがかなりの筋肉質ですね。

先発として、それもエースに近い可能性を持ってるならば我慢して育てるのが定石なんですが、上に挙げたように既に通用以上の球を持ってて結果を出していること、物怖じをするような素振りがないこと、なによりブルペンが現時点でかなり不安なこと等の理由で連投まで試すところまで来てます。
既に昨年の終わりから今年ブルペンで使えないか?とメッツとしては秋季リーグでも様子を見てましたがマイナースタートを決めたものだと思ってました。

本人はどの役割でもやる気満々だと思うし、一日でも早くメジャーにあがりたいだろうしね。もちろんお金も最低年俸でもマイナーとは比べ物にならないくらいもらえます。

最近ではヤンキースのジャーバ・チェンバレンが先発からリリーバーとしてメジャーデビュー、そして先発に戻ったり戻らなかったりしてます。多くの投手が将来は先発でもリリーフから始めててメチャクチャな事ではないですが、通常はシーズン途中からのメジャーデビューですし、彼は経験が浅すぎで将来が先発ならば変化球やチェンジアップの上達がかなり遅れてしまうので目の前のことしか見てなさすぎな判断と取るのが普通。
彼自身は以外と器用そうな感じで今後もっとチェンジアップやカーブ、スライダーが平均レベルまで安定して投げれる様になるような気はします。

今年AAからAAAで最低2ヶ月は先発で投げさせてそれからメジャーでリリーフというのが普通なんですがメッツの事なんで始めからブルペンにいれてしまいそうな。。。

もちろんメヒーアは結果としてリリーバーに向いているのかもしれない。現時点ではだれにもわかりませんが先発としての可能性が高いうちはコースは外すのは。。
マリアーノ・リベラだって元は先発、ジャーバだってリリーバーで落ち着く可能性は高くなって来てます。ボソックスのパペルボン、ドジャースのブロクストンがメジャーのクローザートップ3ですがみんな先発からの転向組。いつそれをどう判断するかも大事なんですが。。

すでに連投も経験して、開幕ブルペンスタートで内定なのかと思ってましたが、コーチ、選手は彼のメジャースタートをサポートしてるようですが、上層部はやはり2A, 3Aでの先発を考えてる様な雰囲気です。オープン戦で短い回ばかりになってしまったのでシーズン当初は短い回しか投げられなくなるし、中盤以降のメジャーデビューの時にまたリリーバーに戻すことになるとちょっといじり過ぎ。。。こわれないといいですけどね。

★プロスペクト
メッツはマイナーのシステムが弱いと言われ続けています。実際その通りですが一部で言われるほどひどくないという証明をしてるのがこのオープン戦。
上のメヒーア以外にも元ヤンキースの投手ロン・デービスの息子の一塁手アイク・デービスは典型的な左打ちのスラッガー候補、怪我が多くまとまった活躍をしないので年々評価は落としているけどこの春は見違える活躍をするまだ22歳の外野フェルナンド・マルティネス、今季の開幕5番手候補筆頭で上手く行くと化ける可能性は秘めてる左腕のジョナサン・ニース、ショート/二塁でエンジェルスのメイシアー・イズタリスのような使えるユーティリティになれそうなルーベン・テハダ。少なくともこの5人は今年メジャーのチームを助けられるし将来はレギュラーからスター級。トレードはしないと思いますがそこでも使えます。
オープン戦はこういうのを見る機会が増えるので僕は幸せです。

★先発ローテ マイナス ヨハン・サンタナ
でまあ他は悪いというか不安な話題が多いんでしょうがまず一番はこれ。サンタナのあとは誰が?
昨年2、3、4番手が怪我と不調でどうしようもないシーズンでしたが、今年も同じマイク・ペルフリー、オリバー・ペレス、ジョン・メイン。オープン戦の成績はほとんどの場合無視してもいいくらいですが、3人とも頭に問題があり、体と両方に不安を抱えてるメイン、ペレスなので好投しないと不安は増えます。3人とも防御率は6点、7点台の世界。内容もいまいちです。体はいまんとこ大丈夫ですけどねえ。
5番手は上記のニースになりそうで、5番手としては平均以上になると思ってますが。。彼が2、3番手になるような活躍でもないとこのローテはやばいかもしれません。
2006年のマジカルなシーズンが終わってこの3人が順調に成長して行くはずでしたがペルフリーの2008年を除いて毎年悪くなってるような。

よく言われるのが、なんでこのオフに先発を補強しなかったのか?

いまでも議論でわかれるのはジョン・ラッキーに払い過ぎても契約すべきだったか?ボストンが払った額の価値はないとは思いますが、サンタナの次の投手が必要だったのも事実。値段さえ合えばいわゆるInning Eater (投球回を食える人)で退屈かもですがタフで怪我をしない可能性が高い投手が欲しかったんでしょうが、メッツの予算に合う投手がいなかったよう。無理に変な契約をしなかったのは正しいとは思ってますが、今年もこの3人のうち一人も計算できないような雰囲気で開幕を迎えると憂鬱にはなりますね。まあ、シーズンが始まってから判断を下すべきなんですが。。。

★ジェイソン・ベイ
で、投手でなくて典型的スラッガーのベイをFAで取った訳です。契約した時は微妙な気もしましたが、おそらく悪くはない契約のはず。年数も長く年俸も高いですし、他に欲しい球団も特にはなかったんですが。。。
結果的に主力のホセ・レイエスはおそらく1、2週間とカルロス・ベルトランが一月以上アウトなんでベイがいるのは大きいですし。
昨年の途中でのトレードできたジェフ・フランコアーとともに野手でメディアの相手をデービッド・ライトの代わりにできるのもプラス。
シティ・フィールドはHRが出にくいのは事実ですが全く打てないほど大きくもない。
右中間からセンター左中間は深いですけどね。ここまでの感じからも体は全く問題なさそうだし、期待通り打つはず。

★レイエス、ベルトラン
レイエスは甲状腺の問題でアウト。いわゆる怪我というよりも病気ですね。治療と投薬で通常に戻って復帰は間近のはずですが開幕はまずアウト。昨年の怪我だらけのシーズンのあとにレイエスがまたアウトってのは、かなりのショックでしたが長引かなかったのはよかったですかね。
ベルトランはヒザの怪我でリハビリをして昨年も長く休みましたが、このオフになって手術。それをメッツが認めてなかっただのってことで揉めてましたが、手術が必要になってもおかしくない怪我。松井秀喜のヒザと似たような症状です。おそらく帰って来たあとは普通に打つはずですが、守る方はどうでしょう。
パガーン、マシューズが穴を埋められればいいですが、下手をすると5月終わりまでいないんでね。。。

★打線、守備
ライトは昨年はスイングがおかしくHRが出なくなりましたが、.300-30HR-100-20SBレベルに戻るのはまちがいないと思ってます。実際オープン戦ではいい感じです。
一塁のダニエル・マーフィーがどこまで力を出せるか?ダメならば上記のデービスが早期に上がってくる事もありえそう。いまのところこの春は結果が出てないんでファンはかなり文句を言ってますがシーズン入ってからすぐに打たないと外されそうですね。
あとはフランコアー、カスティーヨが去年レベルを打ってくれないとキツい。
フランコアーは守備は一流ですが、カスティーヨは。。。内野の守備全体が昨年は終わってたんでその辺がよくなってもらわないとね。。まあ、カスティーヨは去年と同様に試合に出れるだけでもよしとしないと。
捕手は新加入のロッド・バラハスとヘンリー・ブランコのベテランの守備、リード重視コンビ。打つ方は2人とも打率はともかくパワーはまあまあ。昨年に比べればレベルアップですね。
ベンチは最後の1人がまだどうなるか分からないですが個人的には苦労人のクリス・カーターにチャンスを与えたいところ。ここまでは打ってはいますが。。

★五十嵐、ブルペン
五十嵐はあんまり変な事せずに速球のコマンドに気をつけてスプリッターとともに思いっきり投げた方が良さげだと思います。いまんとこダメなんでファンはあきらめてる感じですね。少なくとも始めから8回をまかされる事はあり得ません。
クローザーのフランシスコ・ロドリゲスは去年はチームの調子とともに落ちて行きましたが、そういうタイプだと思うのでチームがいい限りはいい投球をするでしょう。左腕のフェリシアーノは左相手にはリーグ屈指なのはもうわかってることで心配はないですが、それ以外は不安でいっぱい。先発もリリーフも不安がいっぱいなのはヤバいですねえ。
上記に上げたメヒーアが確かに一番のオプションな気がしてしまう状況。
ギャンブルとして、1億も払ってますが、2年まともに投げてないケルビム・エスコバと契約して8回を投げることができれば、と期待してましたが怪我で帰って来れるかもなぞ。
怪我が常に不安なためにFAとして残ってた右腕キーコ・カレーロとマイナー契約して彼が8回を始めは投げそう。どこも痛くなければある程度はやるはずですけどね。。。あとは先発を一応争ってたフェルナンド・ニエベも出来そうな気はします。

K-Rod, Feliciano, Calero, Nieve, Igarashi, Figueroa, Takahashiでとりあえず行くと一応思ってます。
ショーン・グリーン、ボビー・パーネルはマイナーに落とせるんでそうなるでしょう。フィゲロアは最後のチャンスでしょうか。メッツファンで育ってるしチームに残りたいでしょうが、フェアなチャンスがもらえるかな?切られれば日本行きもあるらしいですが。。。僕も前から彼は日本に行った方がいいタイプだと思ってるしそっちの方がいい気もしますけどね。パット・ミッシュとかエルマー・デセンスとかもいますが。。。

★高橋尚成
話によると昨日の先発の結果にほぼ関係なく内部では尚成は開幕メジャーで決定のようですが、ロングリリーフから2人目の左腕としての起用になりそう。
五十嵐はメジャー契約2年だし不調でも開幕は間違いないとして、彼と尚成がデビューするとメッツはこれまでの合計日本人選手が10人になりますね。
すでにメジャーのチームの中で一番多く、メッツが日本人選手を起用してますが10人になると一歩抜けます。

高橋建09、高津臣吾05、石井一久05、松井稼頭央04-06、小宮山悟02、新庄剛志01/03、野茂英雄98、吉井理人98-99、柏田貴史97

2位はボストン、ドジャース、マリナースが6人でならんでます。ヤンキースは3人ですね。メジャーの通算合計は高橋、五十嵐をいれて43人になります。

★ミナヤGM、マニュエル監督にバレンタイン
ミナヤとマニュエルはスロースタートだとクビが飛ぶ可能性はあります。だからマニュエルはメヒーアをメジャーで使いたがってるという話もありますが、ミナヤはどうやら冷静にマイナースタートを考えてるっぽい。まあ、ミナヤは彼のいいところはGMとして出したとは思いますが、結果としては勝てなきゃだめだし、明らかなミスもしてるんでクビになっても当然です。契約がのこってなければとっくになってるという話もありますしね。
監督の方はボビー・バレンタイン復帰の噂とファンからの願望が強いのは事実。今年はESPNの解説ですが監督の話があればやめられる契約なんで電撃ってことはあり得るかもですね。オーナーサイドとのわだかまりは残ってると思いますが。。。

★ドワイト・グッデン
元メッツのスターでヤンキースでノーヒッターも達成、両チームで優勝もしてる彼ですが、ドラッグや酒でキャリアを壊した人です。殿堂入り間違いない素質でしたが半分くらい出しただけで終わってしまった感じですかね。ずっとドラッグ問題を引きずって最近もやめてまた始めてとしてましたが、先週また捕まってます。詳細は避けますが、真相は微妙で報道されてるのと違うとも言われてますが。。。

そのグッデンもシェイスタジアムの最後のときは久しぶりの登場で大歓声を浴びてました。今年シティ・フィールドにオープンする博物館の中にメッツの殿堂入り選手として追加される予定。それは8月なので彼が来れるのかは分かりませんが残念なことです。

これは昨年シティフィールド内にあるエベッツクラブという所でグッデンがしたサイン。新人王、サイヤング、優勝と来てたんですがね。。。


正面からのシティですが、この右のところに博物館がオープン。そして外の花壇みたいなところにはシェイスタジアムにあったホームランアップル(下)が移動しますね。
昨年は外野、ブルペンの後ろにありました。

2 件のコメント:

paraya さんのコメント...

どうもこんにちは。メッツファンです。

メッツのプロスペクトですが数年前から弱い弱いと言われてますけど、僕も「そこまで弱いかあ?」と思っているのですが(笑)
挙げられている5人の他にもマイナーにパワーと選球眼のある二遊間のReese Havens、AAでは駄目だったけどストレートが良いと評判のBradley Holt、パワーポテンシャルを評価されているWilmer Flores、サミー・ソーサをスカウトしたスカウトが絶賛していたっていうJefry Marte、他にも去年の終盤大爆発したKirk Nieuwenhuisや一部で高い評価をされているKyle Allen、Jeurys Familiaなんかもいますし、確かに層は薄いんでしょうけどそんなボロクソに言うレベルなのかなと思うのですが(笑)
去年のドラフトはマッツくらいしか獲れなかったっぽいので、今年のドラフトは全体6位という高順位を持っていて少し楽しみにしてます。
そういえば得意の中南米方面はF・マルティネス以来大物を獲ってませんね。去年1Mでホワン・ウービナを獲ったみたいですが…

Brooklynite(ブルックリナイト) さんのコメント...

parayaさん、こんにちは。

お詳しいですねえ。

ホルト、ヘブンス、フローレスはまだヒットorミスという感じが強うそうです。
フローレスが一番可能性は高いのは間違いなく相当打つ可能性はありそうですね。ホルトはローテに入れる投手になってくれればいいかな、と。ヘブンスはルーベン・テハダ、一応無理っぽいけれどダニエル・マーフィーらと将来の二塁候補としては期待してます。
マーテは今季もう一度LowAですが成長を見せればまたトッププロスペクトに近づくはず。ニューエンハイスはオモロい存在になりました。今年で評価が決まりますね。今は半信半疑というところですけど。上手く行けばメジャーデビューも9月にあるかもですね。
ファミリアは今年注目。アレンも同様で珍しくメッツとしてはドラフトの掘り出し物になるかも?

マッツを始めドラフトは上位指名がある時はまあまあですが、無い時が多いんですよね。FAを取るんで。相変わらずMLBのガイドラインに沿って契約金を渡すし。(マッツは微妙に例外ですが)

中南米は1ミリオン超えは他にしばらくいないですかね。マーテが0.55、フローレスとペーニャ(消えたと言っていいでしょうが)が0.75です。あとは挙げられてるウービナが1.2ミリオン、あんまり知られてない3Bのアデルリン・ロドリゲスが0.6ですかね。

知らない人のためにウービナは現在ベネズエラの牢屋にいるウーゲット・ウービナ(元エクスポズ、レッドソックスなどのクローザー)の息子です。2世はこっちはいっぱいいますね。

全然関係ないですがパイレーツに日本にいるアレックス・カブレラの息子ラモンがいるのを最近しってちょいとびっくり。

高額契約でもなんでもないですが、ジョーダニー・バルデスピンも一応二塁候補ですかね。

プロスペクトはキリが無いのとマニアックになりすぎるので避けてますがまた機会があれば書きますね。

また来て下さい。