2009年12月9日水曜日

松井秀喜の行方7:グランダーソン獲得はどう影響するか? + そのトレードについて

このオフここまでメジャー全体で一番大きな選手獲得をしたのが今日のヤンキース。三角トレードにてデトロイト・タイガースからセンターのカーティス・グランダーソンを獲得。
他には下記のように選手が動きました。(まだフィジカル検査が終わってないので確定ではないですけどね)

ヤンキース→ダイアモンドバックス:イアン・ケネディ
ヤンキース→タイガース:オースティン・ジャクソン、フィル・コーク
ダイアモンドバックス→タイガース:マックス・シャーザー、ダニエル・シュレレス
タイガース→ダイアモンドバックス:エドウィン・ジャクソン

一般に報道されているのもそうだし、僕が聞いた話から前に書いたものもそうですが、ヤンキースの方針は変わってない証明だと思いますね。
特にレフトだけでなくセンターもFAからだけでなくトレードでの補強も模索するというのは当たってたわけで、DH専門は契約しないか、金を使わないかという方針も変わってなさそうです。

なので松井がヤンキースと再契約するかどうか?というのにはほとんど影響はないと言えるかもしれません。
これは見方にもよって変わります。

1. このトレードによってセンターがかなりのアップグレードになり、レフトは補強をしなくてもよくなった。デーモンに2年で20ミリオン(1年契約もあるでしょう)の契約がいやなら他に行けと言えるわけで、実際にいい複数年契約が他からあればデーモンはそちらに行くことになり、DHの補強として松井を戻す。レフトはメルキー・カブレラか他に安いのを取る。
もしくはDHはやはり取らずレフトにも仮に2年契約でもそこまで高くない選手を補強、メルキーはトレード。

2. 同様にレフトを補強しなくてよくなったわけで、デーモンはしぶしぶ安い契約をのみ、DH兼レフトとなる。メルキーが外野のローテに入り、DHはみんなで回す。もちろん松井とは契約しない。

グランダーソンの獲得でデーモンへの影響は当然あります。グランダーソンはもちろんレフトでも使えますが、このトレードでデーモンが帰ってこない事が決まりなわけではないですね。ヤンキースにとってデーモンとの交渉がしやすくなったのは事実、まだ交渉をしてるのも事実。

レフトへマット・ホリデイというのはないですね。ジェイソン・ベイも全く話は聞きません。
いつも言ってますがもちろん今回のトレードでもそうですが、キャッシュマンGM/ヤンキースはステルス攻撃が得意ですから、他に何を本当に考えてるかは微妙です。メディアにリークされない事が本当に多いですからね。

なんでデーモンが影響を受けてそれによって影響はあるのかもしれませんが、もともとの方針からして松井としては上に書いたように微妙な立場にいることは変わらないですかね。



さて、グランダーソンですが、一般的な批判としては三振が多い、(今年は特に)左投手を打てないというのがあります。人によってはセンターも別にうまくない、とあります。

ヤンキースとしてはマイナーや若手が大分溜まって来ている状態まで組織を改善できたので出し頃、そしてグランダーソンはあと3年契約が残ってます。(2010: $5.5 million, 2011: $8.25 million, 2012: $10 million, 2013: $13 million club option w/$2 million buyout)
常々、若い選手を出してかつ獲得した選手にも大金を払うことはしないと言ってますがグランダーソンなら方針にぴったりだったわけです。若返りに運動能力の高さを重視というのにも外れてません。

それでもそれなりに期待はしていたセンター/レフトのオースティン・ジャクソンらを出したわけで、グランダーソンが今年のように左が打てなかったり、打率の急低下、三振の多さを直せないと思ったら獲得したとは思えないですね。

生まれ持った能力がずば抜けてるわけでは無い彼ですが、努力にて期待以上の選手になった人。僕はメジャーデビュー時くらいから応援をしてるいわゆるHi Character (人格の高い人)の選手、すでに素晴らしいクラブハウスが出来てるヤンキースにさらにプラスのはず。

この程度の代償(A-Jaxはかなり穴も残る未知の人ですから。運動能力は抜けてますよ)ならヤンキースにとってはいいトレードでしょう。
何番を打つ事になるんでしょうね。

タイガースはやはり総年俸を減らさなければというのがあったんでしょうね。本当は他にトレードしたい選手がいたんでしょうが、グランダーソン、そしてエドウィン・ジャクソンはまだ年俸が安い方なんでトレードしやすかったわけです。チームの財政面がよくわかったトレードでしたが、それなりに若いのが返ってきたし、得に、マックス・シャーザーの可能性は高いですし、悪くないでしょうね。

Dバックスはなんでこのトレードをしたのか微妙ではあります。動脈瘤(のうどうみゃくりゅう)からうまく復帰できたっぽいケネディが4番手級に成長して、ジャクソンが完全に精神面で成長すれば来年以降強力なローテは保てるかもですけどね。。

1 件のコメント:

RAM さんのコメント...

日本でも連日報道されています。
松井トレードの関心の高さが伺えます。
このまま残って欲しいですが、チームは勝たなくてはいけない使命がありますからね。
ファンも諦めなくてはいけないのかも、、、(T_T)
しかし、デーモンよりは守備が上手いので、
まだ希望も有るのかしら?
とは言え、私はジーターが好き~♪←どっちだよ!