ついにこの日が来ました。
ヤンキースタジアム最後の日。
あと1試合。プレーオフがないのは寂しいですが(もちろん全勝全敗で可能性は残ってます)完全な終焉がはっきりとあるというのは全く悪くはないと思います。
この数日間はヤンキースがワールドシリーズの第7戦まで進まない限り、これが最高の終わりかもしれないとも思い始めてます。
とにかく今年は忙しかった。
朝6時から起きてヤンキースタジアムへ、スタジアムツアーを何本かして、オフィスで色々して夜は試合(メッツも含めてね)。というのが続くとキツいもんです。
ラップトップを買ったので仕事は楽にはなりましたが、それでもブログを、毎日はおろか、毎週でも更新する気力はなかったですね。
メールくれた方やメッセージを残してくれた方にろくな返事もできず申し訳なかったと思っています。
実は、すでに僕の中ではこの金曜日に一度クライマックスを迎えてます。ヤンキースタジアムツアーが終了した日でした。1987年に始まり、僕自身2001年からずっとやっているもので、おそらく1000回以上はツアーをしてます。この3年は異常に人気が出て今年は試合よりもプレミアムになるわ、300ドル以上払う人はいるわ、偽物チケットもでるわ、朝5時から当日券を求めて並ぶ人もいるわ、すごかったですね。
金曜の最後のツアーは午後1時から。ESPNのカメラと一緒にこのツアーの責任者であり、ヤンキースタジアムの御大の一人と言っていいトニー・モランティさんが直々にツアーを。僕のツアーは午前中で終わっていましたが(自分の最後のものは始めは緊張しちゃいましたw)最後のツアー、一緒に回って来ました。
ヤンキースが抱える歴史家であるトニーがこんな特別な日に話を始めれれば終わる訳はなく普段よりも20分程長いツアーに。最後はちょっと感極まってましたね。他のツアーガイドもメインの2人は特に感慨深そうに名残惜しそうに。。
色んなスポーツイベントに行くツアーなどを企画して日本人を主にアメリカ人も含め色んな人の手助けをしていますが、ヤンキースタジアム、そしてそのツアーは特別です。
数えきれないだけスタジアムでのツアーには来てますが、入る度に感じるモノがあります。始めて来る人が毎回いるわけで彼らが楽しんでいる姿からパワーをもらえる場所です。どの仕事も誇りを持ってやっているつもりですが、このツアーだけはより気持ちが入るモノなのは事実。英語のツアーよりもより面白く内容の濃いモノにしようと努力をして来たので。。。
実際は、今年の以上な需要なため2、3週間後からしばらくの間もう少しだけツアーをやる方向で間違いない状況になってますが、みんな口をそろえて金曜日のツアーはやはり「Special」だと言ってました。そして新球場でのツアーもあるし、試合もあるけれど、「It’ll never be tha same.」と。
今、ヤンキースタジアムにいます。
昼の12時過ぎでも人が一杯。今日の試合は夜の8時からですがこの歴史的な試合のチケットを持ってる人は午後1時から入場が出来て4時まではグランドの周りの土の部分に降ろさせてくれるというヤンキースでは考えられない大サービスがあるが大きな理由の一つ。(1時前に人だかりが出来て、1時の前には群衆からカウントダウンが始まり、ホントに1時ちょうどに入場がはじまりました。今は入場制限されるほど人が来てます。泣きながらグランドを歩いている人もいます)
僕もこんな日はもう訪れないので雰囲気だけでも味わっておこうと来ています。
球場に入るのはまだずっと後ですが少し徘徊でもしようかなと。。。
最後の試合。
結果はやはりヤンキースが勝つべきでしょうが、プレーオフに関してもうファンも選手も固くなる必要も無いし、この2試合もそうでしたが本当にヤンキースタジアムでの最後の試合を単純に楽しもうという雰囲気になるのは間違いないです。
プレーオフに出ない、争ってないヤンキースを見るのはすごく変ですが、今年はの主役は球場です。オールスターゲームでもそうでしたが、ヤンキースタジアムを讃える年です。
伝統あるスポーツの本来あるべき姿の試合の雰囲気を史上最高の球場であるヤンキースタジアムで味わえる様な気がしますね。
もちろん最後のホームランは誰か?最後の打者は誰か?最後の勝ち投手は誰か?色んなスタッツも気にもなります。(決まってるのは調整をして合わせた先発のペティットは最後の投手は当然マリアーノ・リベラ。同点でなければね。。)
何が起ころうと楽しみたいと思ってます。
「ヤンキースタジアムにはゴーストがいる」、と言われますがルー・ゲーリッグからベーブ・ルース、ディマジオ、マントル、マンソンらもきっと現れる事でしょう。彼らはどう感じるんでしょうか。涙を流さない訳はないでしょう。
正確な数字はもう分かりませんが僕自身、550から600試合ほどこの球場で試合を見てます。もう見る事が出来ない、生きている状態の球場に来る事ができないというのはなんとも変な感じ。長いシーズンの中で消えてましたが開幕戦の頃感じた所謂Mixed Feelings、何とも言えない複雑な感情が僕の中でもこの3日は戻って来ました。。
トニーがスタジアムツアーの最後に参加者の大拍手の前に言ってました。
「このスタジアムでの色々な思い出。”楽しい”思い出たち。チームが新球場に移って、この球場がなくなってもそれらは決して取り上げられることはない。」とね。
トニー・モランティさんと。光り輝く99年の優勝リング。
メインガイド陣のリッチーともう一人のトニー。(本当はポールもいたら最高だったけど、週末以外が渋滞が嫌で来ません。)
あと1試合。
この人が締めて終わるのは完璧な終焉です。昨日の試合からの写真。3連投になります。
今日の球場の周り。
そして今日の時点でここまで出来てる新球場。。。。
2008年9月21日日曜日
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4 件のコメント:
こんにちは。
昨日フェンウェイで観戦していたんですけど「ここもいつか終わりになる日が来るんだろうか」とふと考えたら悲しくなりました。私にとってのヤンキースタジアムは単なるボールパークでしかないのですがファンにとってはかけがえもないものなんでしょうね。試合目的でしか行ったことないのでツアー参加の経験もないままでした。もったいないって言われるかもしれませんねw
あ、それで今週末はボストンにいらっしゃるのですか?
ついに「初代ヤンキースタジアム」が消えてしまうんですね…
寂しいですね…
来年からの「2代目ヤンキースタジアム」では、どんなドラマが生まれるのでしょうか…
ホントに最後になってしまいましたね。
私もスタジアムツアーに参加したかったです。
その場に居られた皆さんは、選ばれた幸せな方だと思います。
羨ましいです~!
ジーターの最後のメッセージは、キャプテンとして立派でしたね。
感慨深い物がありました。
>bmbさん
さすがに今年はフェンウェイはもう行かないと思いますよ。。。
ヤンキースタジアムはやはりその歴史がありますからね、なくなるってのは惜しいものですよ。。
フェンウェイが終わりに来る日来たらそれも特別でしょうけどねえ。
>たかびごんさん
0からドラマを作り始めないと行けないから、しばらくは変な感じだと思いますね。。。
>mikkoさん
ジーターは最後に交代してから何を言おうか考えたらしいですが、完璧でしたよねえ。
その日の事は近日中に書きますね。
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